カルシウム
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| 一般特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 名称, 記号, 番号 | カルシウム, Ca, 20 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | アルカリ土類金属 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 族, 周期, ブロック | 2 (IIA), 4, s | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 密度, 硬度 | 1550 kg/m3, 1.75 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 色 | 銀白色 |
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| 原子特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 質量 | 66.360 x 10-24 g | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 原子量 | 40.078 u | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 原子半径 (計測値) | 180 (194) pm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 共有結合半径 | 174 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| VDW半径 | 情報なし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 電子配置 | Ar4s2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 電子殻 | 2, 8, 8, 2 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 酸化数(酸化物) | 2 (強塩基性酸化物) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 結晶構造 | 面心立方構造 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 物理特性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 相 | 固体 (常磁性) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 融点 | 1115K(839℃) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 沸点 | 1757K(1494℃) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| モル体積 | 26.20 ×10–6 m3/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 気化熱 | 153.6 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 融解熱 | 8.54 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 蒸気圧 | 254 (1112 K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 音の伝わる速さ | 3810 m/s (293.15 K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| その他 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| クラーク数 | 3.39 % | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 電気陰性度 | 1.00 (ポーリング) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 比熱容量 | 632 J/(kg*K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 導電率 | 29.8 ×106/m Ω | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 熱伝導率 | 201 W/(m*K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 第1イオン化エネルギー | 589.8 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 第2イオン化エネルギー | 1145.4 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 第3イオン化エネルギー | 4912.4 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| (比較的)安定同位体 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 注記がない限り国際単位系使用及び標準状態下。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カルシウム(calcium)は、原子番号 20 の元素。元素記号 Ca。周期表第2族アルカリ土類金属元素の一種。「カルシウム」の名は、「石、砂利」を意味するラテン語「calx」に由来する。
銀白色の金属で、常温、常圧の安定結晶構造は面心立方構造 (FCC)。比重は 1.55、融点は 839℃、沸点は 1494℃(融点、沸点は異なる実験値あり)。常温で酸素やハロゲン元素と反応する。常温で水ともゆるやかに反応(アルコールとも反応)。アンモニア(液体)に溶ける。石灰岩等に含有されている。原子価は 2価。
また、ヒトの必須元素で、生体内には約1kgあり、99%は骨や歯として存在する。1日当たりの必要量は約500mgである。妊娠期の女性はカルシウム吸収量が増加するためカルシウムを普段よりも追加して摂取する必要はない[1]。マグネシウムも同時に摂取しなければ意味がないとされる。脳の活動を促す働きがあり、骨の主成分でもある。筋肉の収縮には、カルシウムイオンがトロポニンという蛋白質に結合することが不可欠である[2]。カルシウムイオンは細胞内液には殆ど存在せず、細胞外からのカルシウムイオンの流入や、細胞内の小胞体に蓄えられたカルシウムイオンの放出は、様々なシグナルとしての生理的機能がある。
目次 |
編集 歴史
1808年にハンフリー・デービー(Humphrey Davy)が、石灰を溶融電解することにより、金属カルシウムを単体分離することに成功した。
編集 用途
生石灰(酸化カルシウム)という用途に多用され、古代では建材としてモルタルの製造に用いた。石灰は食品乾燥剤として非常に身近であり、煎餅や海苔などの容器の中に封入されている。また、骨の主成分であり、人体にも必須の元素であるため、食物を通じて摂取する。カルシウムが不足すると健康に悪影響があるため、カルシウムを補助するための食品や薬品等も販売されている。
カルシウム補助食品のうたい文句に、「血液中のカルシウム濃度が不足すると精神不安定に陥る」というものがある。しかし、血液中のカルシウム濃度が低下すると骨のカルシウムが溶け出し、健康な人では常にほぼ一定に保たれている。よって、カルシウム補助食品をとってイライラが収まるという説は医学的に見て間違いである。仮にカルシウム不足でいらいらする状態に置かれるとすれば、それ以前に重度の骨粗鬆症になるだろう。
工業用途としては、高い化学反応性を利用し、製鉄において鋼鉄の物性を向上させる目的で(脱リンや脱硫に有用)カルシウムが使われ、鉛やアルミニウム、トリウムやウラン、サマリウムの精錬にも使われる。希ガスの精錬の際は、脱窒素剤としても使用されている。マグネシウム合金にごく少量カルシウムを添加することで耐熱性が向上するために改良剤として利用がある。さらには、真空管内の残留ガス(酸素や窒素)を捕獲除去するゲッターとしての用途など、多くの場面で用途があるが、全体での需要量としてはマグネシウムに劣る。
編集 カルシウムの化合物
編集 硫酸塩、炭酸塩
編集 ハロゲン化物
- 蛍石 (CaF2)
- フッ化カルシウム(CaF2)
- 塩化カルシウム (CaCl2)
- 次亜塩素酸カルシウム (Ca[ClO]2) - さらし粉
編集 酸素、水素系
編集 その他
編集 有機塩
- 酢酸カルシウム(Ca(CH3COO)2)
編集 同位体
詳細は「カルシウムの同位体」を参照
編集 疫学
骨粗鬆症の診療ガイドラインでは、カルシウムのサプリメントの摂取は骨密度を2%増やすが骨折率には変化がないので、すすめられる根拠がない(グレードC)に分類される[3]。 ハーバード大学の公衆疫学部によれば、十分なカルシウムを摂取することは加齢による骨の減少を遅くする効果があるが、乳製品がもっとも良い選択かは明らかではないとする。乳製品以外のカルシウムの摂取源として コラード、チンゲンサイ、豆乳、ベイクドビーンズ が挙げられている[4]。 ビタミンDは、小腸の腸細胞の柔もうを通じてカルシウムを吸収する際にカルシウム結合タンパクの量を増加させるカルシウム吸収の要因として重要である。ビタミンDは、腎臓において尿からカルシウムが損失することを抑制する[5]。
編集 癌予防の可能性
2つの無作為化比較試験[6][7]の国際コクラン共同計画によるメタ分析[8]によると、カルシウムは大腸腺腫性ポリープをある程度抑制し得るかもしれないことが発見された。
最近の研究結果は矛盾したものであるが、1つはビタミンDの抗癌効果について肯定的なものであり(Lappeほか)、癌のリスクに対してカルシウムのみから独立した肯定的作用を行っているとしたものである(以下の2番目の研究を参照のこと)[9]。
- ある無作為化比較試験は、1000mgのカルシウム成分と400IUのビタミンD3は大腸癌に何も効果を示さなかった[10]。
- ある無作為化比較試験は、1400-1500mgのカルシウムサプリメントと1100IUのビタミンD3が塊状の癌の相対的リスクを0.402まで低下させることが発見された[11]。
- ある疫学的研究では、高容量のカルシウムとビタミンDの摂取は更年期前の乳癌の発生リスクを低めていることが発見された[12]。
編集 脚注
- ^ 妊産婦のための食生活指針 (厚生労働省)
- ^ このメカニズムは江橋節郎博士によって解明された。
- ^ 『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2006年版』 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会、ライフサイエンス出版。2006年10月。ISBN 978-4-89775-228-0。34-35、77頁。
- ^ The Nutrition Source Calcium and Milk: What's Best for Your Bones? (Harvard School of Public Health)
- ^ >en:Calcium in biology
- ^ Baron JA, Beach M, Mandel JS (1999). “Calcium supplements for the prevention of colorectal adenomas. Calcium Polyp Prevention Study Group”. N. Engl. J. Med. 340 (2): 101–7. DOI: 10.1056/NEJM199901143400204. PMID 9887161.
- ^ Bonithon-Kopp C, Kronborg O, Giacosa A, Räth U, Faivre J (2000). “Calcium and fibre supplementation in prevention of colorectal adenoma recurrence: a randomised intervention trial. European Cancer Prevention Organisation Study Group”. Lancet 356 (9238): 1300–6. DOI: 10.1016/S0140-6736(00)02813-0. PMID 11073017.
- ^ Weingarten MA, Zalmanovici A, Yaphe J (2005). “Dietary calcium supplementation for preventing colorectal cancer, adenomatous polyps and calcium metabolisism disorder.”. Cochrane database of systematic reviews (Online) (3): CD003548. DOI: 10.1002/14651858.CD003548.pub3. PMID 16034903.
- ^ Lappe, Jm; Travers-Gustafson, D; Davies, Km; Recker, Rr; Heaney, Rp (2007). “Vitamin D and calcium supplementation reduces cancer risk: results of a randomized trial” (Free full text). The American journal of clinical nutrition 85 (6): 1586–91. PMID 17556697.
- ^ Wactawski-Wende J, Kotchen JM, Anderson GL (2006). “Calcium plus vitamin D supplementation and the risk of colorectal cancer”. N. Engl. J. Med. 354 (7): 684–96. DOI: 10.1056/NEJMoa055222. PMID 16481636.
- ^ Lappe JM, Travers-Gustafson D, Davies KM, Recker RR, Heaney RP (2007). “Vitamin D and calcium supplementation reduces cancer risk: results of a randomized trial”. Am. J. Clin. Nutr. 85 (6): 1586–91. PMID 17556697.
- ^ Lin J, Manson JE, Lee IM, Cook NR, Buring JE, Zhang SM (2007). “Intakes of calcium and vitamin d and breast cancer risk in women”. Arch. Intern. Med. 167 (10): 1050–9. DOI: 10.1001/archinte.167.10.1050. PMID 17533208.
編集 外部リンク
| 1 | 元素の周期表 | 18 | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | H | 2 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | He | ||||||||||
| 2 | Li | Be | B | C | N | O | F | Ne | ||||||||||
| 3 | Na | Mg | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | Al | Si | P | S | Cl | Ar |
| 4 | K | Ca | Sc | Ti | V | Cr | Mn | Fe | Co | Ni | Cu | Zn | Ga | Ge | As | Se | Br | Kr |
| 5 | Rb | Sr | Y | Zr | Nb | Mo | Tc | Ru | Rh | Pd | Ag | Cd | In | Sn | Sb | Te | I | Xe |
| 6 | Cs | Ba | * | Hf | Ta | W | Re | Os | Ir | Pt | Au | Hg | Tl | Pb | Bi | Po | At | Rn |
| 7 | Fr | Ra | ** | Rf | Db | Sg | Bh | Hs | Mt | Ds | Rg | Cn | Uut | Uuq | Uup | Uuh | Uus | Uuo |
| 8 | ... | |||||||||||||||||
| * | La | Ce | Pr | Nd | Pm | Sm | Eu | Gd | Tb | Dy | Ho | Er | Tm | Yb | Lu | |||
| ** | Ac | Th | Pa | U | Np | Pu | Am | Cm | Bk | Cf | Es | Fm | Md | No | Lr | |||
